メキシコシティーのCineteca Nationalにて開催された「スタンリー・キューブリック回顧展」が、Matterport(マーターポート)のデジタルツイン化されました。
「スタンリー・キューブリック回顧展」は世界中を巡回中で、キューブリック監督作品で使われた宇宙船などの小道具や衣装、貴重な設定資料の数々を鑑賞することができます。
キューブリック監督は、作品を発表するごとに革新的な映像表現を取り入れ、「2001年宇宙の旅」でスリットスキャン技術を使って撮影された、時空を超越するスターゲートのシーンは特に有名です。
他にも「バリー・リンドン」において18世紀の宮廷生活を再現するために、蝋燭の火のみのライティングで超高感度レンズとフィルムによって撮影された夜のシーンは独特の美の世界を具現化しました。
デジタル機材がまだ無い時代なので、当時の技術を最大限に生かして作り上げたキューブリック監督と撮影スタッフの苦労と努力が伺われます。
もしキューブリック監督が存命であれば、きっと高解像の3D映画にも挑戦していたことでしょう。
Cineteca National México / Stanley Kubrick Exhibition

4階建てのドールハウスビューは、メキシコらしく古代マヤ文明のピラミッドのような構造をしています。

キューブリックは「ルック(Look)」誌の見習いカメラマンとして、キャリアをスタートさせました。

「非情の罠」(1955)/監督だけでなく、製作・撮影・編集を努めたフィルム・ノワール(犯罪映画)の初期傑作。構図やカット割りなど斬新な映像表現が随所に観られます。

「博士の異常な愛情」(1964)/映画の舞台となったアメリカ軍指令センターのセットが再現されています。

「2001年宇宙の旅」(1968)/二階には、謎の黒い石板モノリスを触って進化する類人猿の着ぐるみが。そして貴重な設定資料の数々が展示されています。

「2001年宇宙の旅」(1968)/HAL9000の赤い監視カメラと、ディスカバリー号の模型。壇上にはスターチャイルドの模型と、宇宙飛行士の船外活動作業服が展示されています。

「時計じかけのオレンジ」(1971)/スタイリッシュな左右対称のイメージの連続。ムーグ・シンセサイザーの電子音が響き渡るベートーベンの楽曲も斬新でした。

「バリー・リンドン」(1975)/18世紀のヨーロッパを舞台とした華麗な歴史映画。この映画ではろうそくの灯りのみを使った超高感度撮影にチャレンジしています。

「シャイニング」(1980)/とても怖かった廊下の奥に立つ双子の衣装や、靈に取り憑かれた主人公ジャックが壊したドアと斧も展示されています。
フランクフルトから始まり、世界各都市で大好評を博した「スタンリー・キューブリック回顧展」の巡回が、早く日本にも来て欲しいですね。
今や博物館だけでなく、学校や商業施設、工事現場、史跡など世界中のいろんな場所で、デジタルツインによる応用範囲が広がっています。
この規模の四階建て建築物の場合、Matterport(マーターポート) Pro2 3Dカメラによる撮影であれば、1日4〜8時間程度が想定されます。
Matterport(マーターポート)撮影について、質問や見積もり依頼などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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