360°パノラマVRの始まりは、1995年にAppleが開発したQuickTime VRという技術です。
しかし、1990年代はWindowsが全盛期の時代で、QuickTime VR動画作成ツールは「QuickTime Authoring Studio」のみでまだ発展途上な状況でした。
Webサイトで楽しむにはブラウザーにQuickTimeプラグインをインストールする手間が必要であり、なかなか普及しませんでした。
製作機材の点においては、デジタルカメラもまだ普及しておらず、8〜16枚の分割撮影された画像を、アプリを使って合成する作業はかなりの手間暇がかかっています。
1998年パリのルーブル美術館のWebサイトで、館内の360°パノラマVRツアーが公開され、世界中の人々の注目を集めました。
同じ頃にLivePictureなどAppleのQuickTimeの他にも360°パノラマVRを作成出来るツールが登場し、VR業界が徐々に始動しはじめました。
しかしながら、なかなか普及が進まない最大のネックは、インターネットの通信速度の問題でした。
当時最速のISDN回線は64Kbpsで、今では一般的な光回線の100Mbpsに比べると100倍以上の差があります。
せっかく苦労して高画質な360°パノラマVR動画を作成しても、Webサイトで公開するのは1MB以下の低画質な360°パノラマVR動画となってしまいます。
サードパーティーも続々と参入しVR業界は活況を見せてきましたが、先導者であるAppleがQuickTime VRの開発を止めてしまいました。
2007年Google Mapにサービス追加されたGoogle ストリートビューにより、360°パノラマVRの認知度が一気にアップしました。
それまでの画像合成作業が無くなり、撮影するだけで360°パノラマVRが仕上がります。
Google ストリートビュー撮影車に乗ったままシャッターを1回切るだけで 、360° のパノラマ写真を撮影できる全天球カメラはかなり高価で、ストリートビュー撮影できる業者もまだ限られていました。
しかし、2013年にリコーのTHETAの初代モデルが発売され、安価な機材で360°パノラマVRが作成出来るようになり、一般のユーザー数もだんだんと増えて来ました。
そしてAppleのiPhoneにおいても、iOS 6の新機能として「パノラマ撮影」が搭載され、再び注目されました。
今やインターネット回線スピード的問題は解消され、OSやブラウザーも日々進化を遂げています。
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