IoT(Internet of Things:モノのインターネット)とは、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に連携される技術です。
それによってデジタル社会(クロステック)の実現を指します。
2015年にAppleが発表したApple Watchを筆頭に、今や多くの企業がIoT関連の商品やサービスの展開を始めています。
テレビや冷蔵庫、エアコンなどの家電や自動車なども、デジタル化してインターネットに接続することで、多種多様なデータの連携が可能となります。
身の回りの生活に関するあらゆるモノがインターネットに接続され、およびそれらのものから送信され、またはそれらの物に送信される大量の情報の円滑な流通が、国民生活及び経済活動の基盤となり、社会に新しい価値や発見が生まれます。
IoTは、人々の生活や仕事をより便利で豊かにする、画期的な技術と言えるでしょう。
IoTの活用事例と新しいサービス
医療・ヘルスケア分野
Apple Watchには時計としての機能はもちろんのこと、心拍計などのセンサーが搭載されており、装着者のアクティビティデータを自動で収集・解析してくれます。
身につけているだけでご自身の健康管理ができるのは、手軽かつ便利な機能といえるでしょう。
IoTは、医療分野にも活用されて始めています。
熱センサーや温度センサー、超音波センサーなどを使い、体温や呼吸数、心拍数、位置などをリアルタイムに測定し、無線を経由してサーバーに送られ、患者の状態を把握できる様になります。
スマート農業
農業という分野は、これまでIT技術とはあまり縁がないと思われていた分野だけでしたが、ここ数年の間に急速にIoT導入が拡大しています。
IoTを導入した農業では、農場の大気や土壌の温度・湿度・水分量・二酸化炭素量・作物の糖度・熟度などを常にモニタリング、その結果をAI(人工知能)技術を用いて分析し、市場動向に即した作業計画を予測・立案すると同時に、種まき、水・肥料やり、雑草取りから、収穫・運搬・箱詰め・出荷までの工程をドローンや農機ロボットの力を借りて行なうことができるようになります。
コネクティッド・シティ
TOYOTAは、東富士工場(静岡県裾野市)の広大な跡地に、2,000名程度の住民の入居を想定したスマートシティの建設を、2021年より着工予定です。
「ウーブン・シティ(Woven City)」と呼ばれる実験都市では、ロボット・AI・自動運転・MaaS・パーソナルモビリティ・スマートホームといった先端技術を人々のリアルな生活環境の中に導入し検証されます。
「ウーブン・シティ」とは「編まれた街」の意であり、街を通る道が網の目のように織り込まれたデザインに由来します。
「完全自動運転のスピードが速い車両専用の道」「歩行者とスピードが遅い車両が共存するプロムナードのような道」「歩行者専用の公園内歩道のような道」と言う三種類の道があり、交通や物流において重要な役割を持ちます。
街の建物は主に木材で建設、屋根には太陽光発電パネルを設置され、環境との調和やサステイナビリティ(持続可能性)を前提とした街づくりが基本となっています。
トヨタ、「コネクティッド・シティ」プロジェクトをCESで発表(2020年01月07日)
その他の分野を見てみますと、交通機関においてはリアルタイムの運行状況サービスが定着しています。
物流の世界ではドローンや自動運転車を使った配送サービスが実験段階に入っています。
IoTの普及は人々の暮らしやビジネス環境を加速度的に変化させていくことでしょう。
多種化・グローバル化が進む今日の社会では、常に最新のIT技術を駆使してさまざまな課題を解決してゆかねばなりません。
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