IT業界で使われることの多い「受託開発」とは、仕事を受けてからシステムやソフトウェアを開発することです。
企業や組織からの「このようなシステムを作って欲しい」との要望を、開発会社が受注し、システムを設計・プログラミングすることによって実現します。
受託開発は服のオーダーメイドのようなものと言えます。
既存のソフトウェアを導入せず、お客さまがわざわざシステムの開発を外部に依頼してくるのは、現状のシステムでは解決できない問題を抱えているからです。
オーダーメイドのスーツを仕立てるように、お客さまの要望を丁寧にヒアリングし、それに合わせたシステムを開発するという職人のような仕事となります。
受託開発の3つの特徴
受託開発は「請負契約」にあたり、特徴として次の3点が挙げられます。
・成果物を完成させる義務(完成責任)があり、作業結果を納品し検収を受けた後に報酬が支払われる
・瑕疵担保責任がある
・発注側に指揮命令権がない
システム開発の明確な目標・目的があり、それを満たすことによって報酬を支払う契約形態になります。
いくらシステム開発に時間をかけてもらったとしても目標・目的を満たせなければ報酬を受け取ることはできません。
また、瑕疵担保責任があるので、納品物に不備があった場合には修正しなければなりません。修正できない場合には、損害賠償を請求される場合もあります。
ただし、瑕疵担保責任を負う期間(一般的に半年~1年程度)がありますので、契約時に確認しておくことが重要です。
指揮命令権について請負契約では受注側、つまり開発会社側にSEやプログラマーの指揮権があり、発注者側の指示によって動くことは禁止されています。
指示の具体例としては、「業務の遂行方法」、「労働時間」、「残業、休日出勤」、「服務上の規律」などがあります。
受託開発の流れ
1. 開発会社へ仕事を依頼
受託開発は開発会社を探すところからはじまります。
インターネットを活用してWebサイトで比較し、お問い合わせフォームから連絡、電話をかけたりして開発会社を選定しましょう。
2. お客さまとの打ち合わせ
発注先が決まったら、開発会社のSEとプログラマーと「具体的にどんなシステムを作りたいか」という打ち合わせを行います。
お客さまの要望をヒアリングし、要件定義をした上で仕様書が起こされ、システムの大まかなイメージが決まります。
納期やスケジュールも打ち合わせの段階で決定します。
3. 開発費用の見積もり作成
作りたいシステムの方針と納期が決まったら、開発会社に見積書を作成してもらいます。
見積書内には機能や基板、検査方法、開発環境、動作環境、動作保証範囲、保証期間、開発スケジュールなどが詳細に記述されています。
人件費や諸経費の算出の元となる人月単価は、仕事の難易度やシステム会社によって大きく幅があります。
4. 予算の決定
見積書を精査し、予算内に収まっていれば開発開始です。
予算オーバーの場合は、優先度の低い機能を削るなどして、開発会社と調整をしましょう。
5.システム開発の開始
システムの開発が開始され、SEが中心になってシステムの設計を行い、プログラマーが実装を行います。
開発が始まると、お客さまと定期的な打ち合わせを行います。
プログラミング作業を問題無く進めるために、お客さまからのフィードバックが必要となります。
6. 納品
完成されたシステムが納品されます。
システムの操作に必要なマニュアルや運用マニュアル等のドキュメントはPDFデータにてお渡しします。
以上、ここまで受託開発について説明してきました。
当社はNORENの受託開発など行っておりますので、CMS導入をご検討の方など気軽にご相談下さい。
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