AIがテキストからイラスト画像を生成するWebサービスMidjourney(ミッドジャーニー)が、ネット上で話題となっています。
Midjourney(ミッドジャーニー)とは、テキストの記述から画像を作成する研究室および人工知能プログラムの名称です。
現在、Midjourney(ミッドジャーニー)はβ版として公開中で、無料トライアルでは25回分のイラスト画像を生成することが可能です。
※追記:2023年3月よりMidjourney(ミッドジャーニー)は無料プランが停止され、月10ドルからの有料プランのみとなっています。
上掲のサイバーパンク風タイトル画像もMidjourney(ミッドジャーニー)を使って作成したものです。
では、簡単ですが、使い方を以下に説明します。
画像生成AIサービスMidjourney(ミッドジャーニー)を利用するには、チャットツールのDiscord(ディスコード)経由で招待を受ける必要があります。
Discord(ディスコード)のアカウントをお持ちでない方は、こちらで取得してください。
その後、こちらでMidjourney(ミッドジャーニー)への招待を受け取ってください。
Discord(ディスコード)のアカウントを作成すると、はじめにチャット画面が現れます。
左にあるサイドバーから「#newbies-○○」の名前のついたチャンネルをどれか1つ選択してください。
イラスト画像生成作業は、このチャンネル内でMidJourney Botとのチャット形式で進められます。
最下部のメッセージボックスに「/imagine」と入力すると、その右にプロンプト(prompt)フィールドが表示されますので、MidJourney Botにイラスト画像生成させたいテキスト(単語や文章)を入力してください。日本語でも可ですが、英語のほうが良い結果が得られます。
プロンプト入力後、Enterキーを押すかメッセージを送信してください。あなたのリクエストがMidJourney Botに届き、まもなくイラスト画像の生成が開始されます。
試しに「Human Digital Consulting」と入力してみました。
すると四分割された矩形の中に4種類のイラスト画像が生成され表示されました。
イラスト画像は左上から順にナンバリングされており、その下に「U1」「U2」「U3」「U4」と「リロード」、「V1」「V2」「V3」「V4」と9つのボタンが並んでいます。
「V1」「V2」「V3」「V4」ボタンでは、4枚のイラストから選択された画像のバリエーション(Variation)が新たに4種類生成されます。
二番目の画像が気に入ったので、「V2」ボタンをクリックして画像のバリエーション(Variation)を生成します。
今度は同じ方向性で、4種類の画像が生成されました。
「U1」「U2」「U3」「U4」ボタンでは、四枚の中から選択された画像を高解像度化(Upscaling)でき、約1024×1024ピクセルの画像が一枚生成されます。
三番目の画像が気に入ったので、「U3」ボタンで画像を高解像度化(Upscaling)します。
そして待つこと一、二分・・・なんとも不思議なイメージの人物が現れました。ベルギーの画家ジャン・ミッシェル・フォロンのようなイラスト作品です。
始めてわずか三十分ほどで、ここまで緻密な(1024×1024 pixel)イラストを生成してくれました。
「Human」「Digital」のキーワード組み合わせが、タイトル画像と同様にMidjourney AIでは電球の頭をした人間で表現される傾向になるようです。
最初の四種類の画像の中に気に入ったものがなければ、「Reload」ボタンで何度でもやり直しができますが、無料トライアルだとあっという間に25枚に達してしまうのでご注意ください。
「Make Variations」ボタンは、最終生成画像からさらにバリエーションを生成します。
「Upscale to Max」ボタンは、最大1664×1664 pixelまでの拡大画像を生成することができます。
「Light Upcale Redo」ボタンは、細部表現をしないで拡大画像を生成し直します。
「Web」ボタンは、作品紹介用Webページまで生成してくれるので、イラスト画像をネット上に公開することが可能となります。
画像の比率を指定できる「−−aspect」や、時間を二倍かけてレンダリング品質を上げる「−−quality」、芸術性を高める「−−stylize」などパラメーターを細かく設定することにより、イラストの表現力をさらに向上させることができます。(※レンダリング品質を上げると生成枚数が減ります)
有料メンバーシップになれば、25枚以上のイラスト画像を生成できるようになります。
Midjourney Botと一対一のチャットになるので、書き込みがどんどん流れることもなくなり作業が捗ります。
アニメやゲームの背景などには、すぐにでも使えそうなレベルのイラスト画像ですね。
まだなかなか指示通りには生成してくれませんが、もっと学習が進めばAIは指示通りのイラストやリアルな画像を生成してくれるようになるでしょう。
人間と機械のコラボレーションがうまく融和して、AI画像生成技術の飛躍的な進歩を実感させてくれるMidjourney(ミッドジャーニー)です。
ビジネスへのAI導入についてご関心や疑問をお持ちでしたら、ぜひとも当社へお気軽にご相談下さい。
ヒューマンデジタルコンサルタンツへ、お気軽にお問い合わせ下さい!
関連記事:プロンプトエンジニアリング(Prompt Engineering)で、新たなイメージの世界を創造しよう。
関連記事:AIは白い狐の夢を見るか 画像生成AIを比較してみる。
関連記事:プロンプト(指示文)とパラメーターを極めて、Midjourney(ミッドジャーニー)に様々な画像を生成させよう。
関連記事:AI-OCRを使って千年の文字文化を復興する。
関連記事:Matterport Axisとスマートフォンを使って、手軽にデジタルツインが作成できる。