今回は採用活動を成功に導く、採用に関するDX(デジタルトランスフォーメーション)についてお話いたします。
「採用がうまくいかない」「媒体掲載に依存している」など思われている人事ご担当者は、ぜひ一度読んでみてください。

 

人材がなかなか集まらない、いい人と巡り合えないとお悩みの採用ご担当者さまへ

弊社へ採用関連でご相談をいただく場合、人事担当者から下記のようなお悩みをお伺いします。
・媒体掲載しても、求職者が集まらない
・内定を出しても承諾者が少ない
・採用してもすぐに離職してしまう

 

今この記事をご覧いただいているご担当者様の企業の内情はいかがでしょうか?
このような課題には様々な原因がありますが、共通する原因として「求職者ニーズに対して、企業の情報が伝わっていない」ことが挙げられます。

 

スマートフォンなどのデバイスが普及した現代では、日常の情報収集は必ずと言っていいほどWEBが利用されます。レストラン探し、洋服などの買い物…挙げればキリがありませんが、採用についても同じことが言えます。
WEBで企業の情報を集める求職者にとって「どんな人が働いているかわかりづらい」「募集内容がわかりづらく、魅力的に感じない」と思われてしまうと「応募は一旦見送ろう」とか「情報がたくさん出ていてわかりやすいあっちの企業に先に応募してみよう」と離脱や奪われてしまう原因となります。
エージェントなどの媒体情報や企業のサイト、口コミなど、どんな職探しの方法を取っていたとしても、求職者は「より深い情報」を「WEBの中で」探し求めます。
そこで、さらに重要視されているのが「採用サイト」なのです。

 

採用サイトってなぜ作る必要があるの?本当に必要なの?

いざ採用サイトを作るかを検討するにあたって、まず「そもそも採用サイトってなぜ作る必要があるのか?」「本当に必要なのか?」と上席やご担当者自身ギモンに思われるのでないでしょうか?
採用サイトが採用活動に必要な理由としては
①情報収集の基本となるWEB上での情報の起点として
②就職、定着のかなめとなる企業情報の開示
この2つを満たすために、採用サイトが必要となるのです。

 

①情報収集の基本となるWEB上での情報の起点として

冒頭で、スマートフォンなどのデバイスを持つ人の割合は90%とお伝えいたしました。
そもそも何か情報収集をする際はWEBを使って、探すことが最早当たり前となっています。さらに一般財団法人雇用開発センターのアンケートによると、「パソコンは使わずスマホだけで活動」(22.4%)と「スマホが殆どでパソコンは時々使う」(36.7%)と回答があります。

 

つまり、ほとんどの求職者はPCだけでなくスマートフォンを使って情報収集を行なっており、同時にスマートフォン「だけ」で完結する求職者も多いというのが昨今のトレンドです。

 

求職者が情報を探したい時に、例えば「スマートフォンの画面サイズに適していなく見ずらい」、「サイトデザインが古くてほしい情報がわかりづらい」などスムーズに情報が検索できないと、離脱してしまいます。
スマホに適応した情報提供は最低限行うべきでしょう。

 

②就職、定着のかなめとなる企業情報の開示

また、転職活動者が企業研究を行なう際の情報源として「企業ホームページを確認する」という回答が最も多いアンケート結果もあり、転職活動者が採用サイトを確認し情報を収集していることがわかっています。
参考にする情報源=メディアにおいて、これまでは多くの人が求人系大手ポータルサイトが有利と考えてこられましたが、今やポータルサイトの情報だけでは足りなく、企業の採用サイトを見た上で検討していることがうかがえます。

 

実際に転職を経験した私自身、エージェントを利用して、たくさんの企業情報を集めながら、細かい情報は「企業の採用サイト」で集めていました。
なぜならエージェントなどの媒体では、企業一覧でたくさんの企業を知ることができるメリットがある一方で、『情報は決まった枠組みで横並びでしか見ることができない』からです。「興味があり、もっと具体的に働いているイメージを持ちたい」と思った企業については、『媒体ではわからないリアルな情報』を求めて、検索エンジンで企業名を調べ、企業について詳しく知ろうとしていました。
このように、求職者は媒体情報だけでは充足しない情報を企業のサイトまで訪問し詳しく調べようとします。そのため、採用サイトでは訴求していく必要があります。

 

この2点の求職者の活動状況からみると、採用情報の発信にはスマホに対応することは外せない施策であり、同時にそれを自社のサイトで行うのは必要不可欠な状況であると言えるのです。

 

コーポレートサイトとどう違うの?採用募集ページでは足りないの?

時折このような質問をいただきますが、採用課題をお抱えの企業様には次の通りお答えしております。
WEBサイトは必ず見に来てもらいたいターゲットが欲しいと思う情報を載せていなくてはなりません。さもないとターゲットがせっかく流入しても興味を無くし、WEBサイトから離脱してしまいます。
採用サイトも同じくWEBサイトのひとつですから、きちんと「誰に」「どんな情報を届けるためのサイトなのか」目的を整理してサイト内の構成を考える必要があります。

 

一般的に言われる「コーポレートサイト」は、印刷物として作られた「会社案内」によく例えられますが、実際はそれだけでは内容を表現するには足りません。その他にも製品カタログ、採用パンフレット、株主向け資料、展示会や販促用チラシなどの目的を有していることがほとんどです。
企業が持つサイトとしては下記の4種類が主に挙げられますが、それぞれ「ターゲット」「目的」は異なります。

 

それぞれのサイト作成の目的

 

つまり求職者がターゲットなのであれば、「職場の雰囲気」「業務スタイル」「先輩や上司の情報」など、コーポレートサイトだけではわからない「職場のリアル」がわかる情報を訴求し、求職者が「企業で働いているイメージをさせる」ことが採用サイトを作るうえでは必要となります。

 

費用対効果って?採用サイトにはいくらかけて作ればいいの?

もうひとつよくある質問で「じゃあ採用サイトを作るにはいくらかかるの?費用対効果はどうなの?」があります。
どのくらいの採用規模を企業様が求めているかにより異なる、とお伝えしておりますが、採用サイトを「費用を掛けずに作る」場合こういったデメリットがあります。

 

簡単に更新できる仕様にならず、更新が属人化してしまった。あるいは情報更新の度に外注費用や工数がかかる,サイトデザインがテンプレートしかなく、企業の個性が出せない,媒体の無料制作ツールで作って、ドメインが異なるためSEO対策ができない可能性がある

 

せっかく初期費用を抑えて作ったとしても、更新に費用や工数がかかっていれば本末転倒です。サイトの更新がしづらい結果、放置されてしまう例もお伺いします。
媒体情報は更新しているのに、いざ企業の採用サイトを見ると情報が古い、画像が粗い、動画がエラーで見れない…なんてことが起きると、私でしたら「この職場は古い気質の職場で働きづらそうだな」と思って離脱すると思います。

 

また、企業の特徴は写真や動画はもちろん、企業カラーやデザイン、メッセージなどから読み取れることもあります。それが他社と同じテンプレートで語られているのであれば、媒体に横並びで掲載しているのと同じで意味がないのではないでしょうか?
こういった観点から、採用サイトを費用をかけずに作ることをおすすめしていません。

 

また、採用サイトの制作費は「いくらくらいが相場なのか」という声をよく耳にします。
そういった場合「貴社で採用にかけている費用はいくらなのか?」を考えていただくようにしています。
つまり、一人当たりにかかる採用費用を換算した際に「採用サイトを作って一人分でも採用できれば、その費用対効果は充足したことになる」という試算をさせていただきます。
おそらく、そこまで人数が多くない1〜3名程度の採用でしたら、媒体掲載や説明会への出展費用で一人当たりの採用費用は30〜60万円、人材紹介や大手媒体掲載をしている方は100〜200万円の一人当たり採用費用の場合もあるのではないでしょうか。
採用したい貴社の気持ちと費用感は、上記のような感覚で試算いただくのがイメージしやすのではないか、と弊社ではお話させていただきます。

 

費用がいくらになるのか?他社はいくらで作成しているのか?ではなく「我々はいくらくらいで作ればいいか」を検討いただければ、その価格に合った最適なものを弊社ではご提案させていただきます。

 

ヒューマンデジタルコンサルタンツは単なるサイト制作会社ではありません。トータルに貴社の課題を解決します。

採用サイト作成による求職者の問合せ増加や、エンゲージメント向上を目指すのは、あくまで手段のひとつです。弊社にご相談いただく事例としては、採用の母集団形成の方法や、教育体制の構築、改善、最近では理系学生採用の強化方法など多岐に渡る相談をいただきます。

 

 

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