前回の記事では「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の概念と事例についてお伝えしました。

今回は、今注目されている、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「デジタルマーケティング」について、なぜ今注目されているのか?その背景と実施するメリットを、企業の事例を交えてお伝えします。

今後の集客施策や認知拡大にお困りのご担当者はぜひ一度ご覧ください。

 

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「デジタルマーケティング」、理解しておくべきふたつの言葉の定義と関係性について

DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義って?事例と成功のポイントをご紹介します!でもお伝えしたとおり、その定義は『ITを浸透させ、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変えていくこと』でした。

 

ここで、今回のテーマ「デジタルマーケティング」の定義について触れますと、そもそもマーケティングとは一言でいえば「売れる仕組みを作ること」です。

つまり「デジタルマーケティング」とは「デジタル」を利用したマーケティング活動ということになります。

 

具体的にはWEBサイトやSNS、アプリ、メール、といったオンラインのデータや、リアル店舗への来店や購入などの行動から「消費者のデータ」を取得。

取得した消費者データを活用してマーケティングを行う手法を「デジタルマーケティング」と言います。

 

すべてがデータで分析ができるWEBにおいて、消費者の検索行動やニーズを数値として表すことが可能です。それらを活用して集客拡大や売上拡大に貢献していくことが「デジタルマーケティング」なのです。

そして「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「デジタルマーケティング」、の関係性とは「デジタルマーケティング」を実施する上でも、組織の体制としてDX化への取り組みが必要ということです。

つまり『デジタルを活用したマーケティングを運用するための体制作り』が、DX化への取り組みといえるでしょう。

なぜデジタルマーケティングが注目されているのかその背景

ここで「デジタルマーケティング」がなぜ今注目されているのか2つの理由をおさらいしておきましょう。

理由1:スマホ・タブレットデバイスの普及・タッチポイントの増加

総務省の令和2年版 情報通信機器の保有状況によると「2019年における世帯の情報通信機器の保有状況をみると、「モバイル端末全体」(96.1%)の内数である「スマートフォン」は83.4%となり初めて8割を超えた。」とあります。

誰もが手軽にインターネットを閲覧できる環境になり、消費活動を含む多くの生活や仕事の中でスマートフォンを使用し、何らかのコンテンツを閲覧しています。

インターネットやスマホなどの普及によって、お客さまのインターネット利用時間、スマホを見る時間が劇的に増加しています。

このインターネットやスマホの利用時間の増加にあわせて、SNS、WEBサイト、比較サイト、WEB広告、メール、などが利用されるようになってきています。

こうしたお客様の変化に対応するために、デジタル上のマーケティング活動が重要になってきているのです。

理由2:コロナによるデジタルシフト

さらにこういった動きに拍車をかけたのがコロナウイルスの世界的流行です。

コロナウイルスの流行の影響で、リモートワーク(テレワーク)が普及しました。実際にお客様と話していても、「原則テレワークとなっており、オンラインでミーティングをしたい」というご要望をいただくことが多くなっています。日経ビジネスのアンケートによると、「コロナウイルスによって働き方に変化があった」と回答している方が、40%弱とのことです。

このような時代背景から、「非対面」形式でどうユーザーに自社をPRするのかが重要になってきているのです。

デジタルマーケティングを実施するメリット4つ

では「デジタルマーケティング」を実施することでどんなメリットが生まれるのか、4つのメリットをお伝えします。

メリット1:安定したマーケティング・営業活動がかなう!

例えば企業WEBサイトに、毎週1本ずつ新規の記事コンテンツを公開する施策を取るとします。年間は月4本×12か月で50本程度のWEBページ(企業サイトへの入り口)が増えることになります。

そのページには検索を想定したキーワードを盛り込んでおくことで、一定のアクセスが獲得でき、さらにそのページを削除しない限りはそれがWEB上に残り続けます。

これが「安定したリード獲得」というものです。

さらにWEBサイト内を分析し、見込みの熱いユーザー情報をキャッチしてアプローチをかけることで、営業商談や案件が発生します。

メリット2:営業部門の業務量の削減がかなう!

一般的なテレアポでの営業商談の獲得率は諸説ありますが、何十件と架電をしても面談の機会が取れないことは多くの営業担当者も経験したことではないでしょうか。

WEBから安定的な見込み獲得ができれば、テレアポの時間を削減したり、商談のための準備や新しい企画の立案をするなど、より生産性のある時間の使い方にシフトすることもかないます。

そうすることで時間の使い方がより効率化され、残業が減りリソースが削減できるといったメリットがあります。

メリット3:コストダウンがかなう!

例えばWEBから毎月50件のリード獲得が出来ていたとすると、同じ数のリードをテレアポや展示会などで獲得しようしたら、営業何名分・何日分の業務量が必要でしょうか?

また、WEBの運用費を比較した場合どちらの方が安いでしょうか?一度試算するのもおもしろいかもしれませんね。おそらくは人件費の方が高くなるのではないでしょうか。

メリット4:非対面(オンライン)での案件創出がかなう!

コロナウイルスの影響により、対面で接点を持つことへハードルは上がっています。

そんな中、WEBでコンテンツを配信してしっかりと運用をしていれば、自然と流入者は増え、新規顧客との接点が生まれます。

それらをメール営業やWEB面談に発展させることで、新たな顧客との案件創出も可能になります。

今注目されているデジタルマーケティングの事例をご紹介します。

こういったデジタルマーケティングの手法はエンドユーザー向けと思われがちですが、今やBtoB企業でも取り入れる企業が増えてきています。

ここで製造業界で「デジタルマーケティング」を取り入れている企業の事例をご紹介いたします。

部材メーカーA社の例

電子部品などを製造する、メーカーの取り組み例です。

A社ではコーポレートサイト内に、自社の製品紹介だけでなく、アプリケーション事例や技術用語の解説などの豊富な『知識コンテンツ』を記事にして掲載しています。

こうすることで「指名キーワード」以外のキーワードからのサイト流入を増やしていけるので、他社サイトより新規顧客との接点創出に有意な状況になりました。

サイトが表示される検索キーワードのボリュームが、他社サイトよりも圧倒的に多い結果となっています。

さらに、サイトに流入してきた方をただ放置するのではなく、自社製品の強みや特徴の紹介や資料ダウンロードのページなどを用意して、認知拡大の促進や資料ダウンロードによるアプローチ先の確保などに利活用しています。

これらの取り組みによって自社製品と技術の周知、さらにはカタログダウンロードによるリードの獲得を達成しているものと見受けられます。

デジタルマーケティングを実施するうえで気を付けるべきポイント

最後にここまで紹介してきたデジタルマーケティングについてですが、これはあくまで「手段」であるため、成功させるためには『目的』と『成果』を定義することが重要です。

当たり前のように思われますが、多くの企業で明確な定義がなされずに、デジタルマーケティングが進められているのが現実です。

ターゲットや戦略、手法を考え始める前に、まずは何のためにデジタルマーケティングを行うのか、また成果はどのように判断するのかを定義して、そこから具体的な戦略や手段に落とし込むというフローを辿るようにしましょう。

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「DX(デジタルトランスフォーメーション)」というと、何からすればいいかわからない・導入しても浸透させるのが難しい、といった悩みを持つ企業担当者様のお声を多く伺います。
 

 

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