スマートフォンの普及によってユーザーを取り巻く情報量が飛躍的に増え、ユーザーは自分にとって必要な情報を手軽に素早く選択することが必要となりました。
テレビCMはYouTubeの視聴前に出てくる動画に、新聞・雑誌など印刷媒体での広告はスマートフォンで見るWebやSNSに掲出されるバナー広告に置き換わっています。
お客様に立ち止まって見てもらえるように、次々と新しいテクノロジーを活用した広告が現れています。
今回は、ネットとリアルの融合を実現するO2Oとオムニチャネルマーケティングについて解説いたします。
O2O(Online To Offline)
O2Oとは Online To Offline を略した用語で、オンライン(SNS、Web広告、アプリなど)とオフライン(リアル店舗)を連携させて、購買活動を促進させるためのマーケティングの手法です。
具体的には、SNSにおすすめ商品の情報と期間限定価格を表示させる、Web広告で店舗のセール情報を配信する、飲食店がWebサイトやアプリを使ってクーポンを発行する方法などがあげられます。
GPSを使うスマートフォンでは、現在地近くの店舗情報を簡単に検索できるため、クーポンとの相性が良く、すぐに利用者がSNSで情報を拡散してくれるという高い宣伝効果が期待できます。
ある飲食店では、アプリで事前オーダー・決済すれば、すぐにテイクアウトできると言うサービスを提供しています。お店が混雑する朝や昼の時間帯に、レジに並ばずともテイクアウトできるため、利用者にとって大きな来店動機となりますね。
オムニチャネル(Omni-Channel Retailing)
O2Oと似たマーケティング施策としてオムニチャネル(Omni-Channel Retailing)があります。
O2Oは、オンラインからオフラインのルートに限定したものとなります。
一方オムニチャネルは、顧客が購買できるあらゆるチャネル(販路、顧客接点)から購買ができるよう、流通経路が広がります。
テレビ、ラジオ、ダイレクトメール、カタログといった販路に加えて、インターネットにつながったPCやスマートフォンまで、そのすべての販路と流通経路がシームレスで繋がることを強調した小売り戦略となります。
オムニチャネルにおいては顧客に販売経路の誘導は行わず、顧客に選択を委ねることになります。
ここ数年、AppleのiBeaconなどスマートフォンと連動したビーコン・デバイスが注目されています。
応用例としてはスマートフォンが自分の位置情報を得るもので、iBeaconの信号によりスマートフォンのソフトウェアは店舗などの相対的な位置を知ることができます。
実店舗にビーコンを設置することで自動的な来店ポイントの付与、クーポンアプリの起動、決済などに利用できます。
これはGPSを使った技術に似ていますが、Bluetoothを使うビーコン・デバイスは電力消費が大幅に少なく、精度も高くなります。
すでに日本国内のデパートでも実証実験が始まっており、アドインテ社が開発した「Wi-Fiでも検知可能」「専用アプリ不要」のAIBeaconでは高精度の顧客動線分析と広告配信が可能となっています。
時代の変化とデジタル技術の進化とともに、新しいデバイスやサービスが次々と現れています。
既存の業務をどのようにデジタル技術を導入し変革させてゆくか、ヒューマンデジタルコンサルタンツは貴社発展のためのお手伝いをさせて頂ければと考えております。
デジタルマーケティングやAIBeaconに関するご質問などありましたら、弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。
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