新型コロナウィルス流行によって、ビジネスの形態が大きく変わりました。
テレワークは場所を問わずに仕事ができる柔軟性の高い勤務形態ですが、その反面寂しさを感じたり、業務に集中することが難しいという問題もあります。
オフィス勤務や営業活動が制限されたことでテレワークが一般的となり、最もユーザ数が増え普及したのがZoomやGoogle Meetなどビデオ会議ツールです。
使い始めの頃は、自宅内の様子や家族が写り込んでしまい、戸惑うことも多かったのですが、背景を任意の画像に変えたりぼかす機能が追加され操作性がアップしました。
Meta(旧Facebook)が開発したHorizon Workroomsは、VRゴーグルであるOculus Quest 2を使ったVR会議システムです。
メタバースのビジョンを作り上げるために必要なキーワードとして、Meta社CEOマーク・ザッカーバーグ氏は「没入感(Sence of presence)」を挙げています。
没入感または実在感とは、VR空間内などで見る映像を通じて、現実の世界と見間違うような感覚を生み出し、遠く距離の離れた人とでも空間を共有しているような感覚が得られることを言います。
Horizon Workroomsの特長として、自分で作成したユニークなアバターを使ってVR会議に参加できることが上げられます。
アバターは無限のカスタマイズが可能です。目・鼻・口・輪郭・髪型など顔のパーツ、髪・眼・肌の色、服装・めがね・アクセサリーなどを選んでいけば出来上がり。
今まで顔出しが苦手だった人もアバター利用で、ビデオ会議参加へのモチベーションが高まることでしょう。
ここで作成されたアバターはHorizon Workroomsだけでなく、Metaが運営する他のSNSであるFacebookやInstagramへの投稿にも使うことができます。
Horizon Workrooms内でのアバターは上半身のみなので、アバターが空中に浮かんでいる姿にちょっと戸惑うかもしれません。
しかしながらOculus Quest 2によるハンドトラッキング技術で、ユーザの身ぶり手振りがアバターで再現され、その動きのリアルさには驚かされます。
従来のVRゴーグルではコントローラーを持って操作するのが一般的でしたが、Horizon Workroomsではこのハンドトラッキング技術によってコントローラー無しでも基本的な操作を行うことが出来ます。
実際のユーザの話し声とアバターの口の動きを連動させるリップシンクにより、ユーザーは話者の存在感をよりリアルに感じることができます。
また、VR内の場所に合わせて自動で音量調整がされるため、ユーザ間の遠近感が把握できます。
その他の機能として、自分のパソコン画面をVR会議室内へ持ち込むことも可能で、パワーポイントや画像データをホワイトボードに掲載すれば他の参加者と情報共有ができます。
Oculusのゴーグルを持っていない人でも、VR会議室内のモニターに表示される方式での参加が可能です。
さらにHorizon WorkroomsとZoom間の相互乗り入れも発表されており、2022年前半のサービス開始に向けて開発が進んでいます。
性別、年齢、そして国籍までが、メタバースの中では境界がますます曖昧になってきています。
ここ数年のAI翻訳の精度向上も目覚ましいものがあり、Google翻訳やDeepL翻訳を使えば言葉の壁を超えたコミュニケーションも可能となっています。
まさにDX(デジタルトランスフォーメーション)による新世界の到来ですね。
Oculus Quest 2 ゴーグルの実売価格は3〜4万円(2022年3月現在)で、PCやゲーム機を持っていなくても、ゴーグルだけでメタバース体験を気軽にできるようになりました。
すでにメタバースは私たちの働き方だけでなく生活の中へと浸透しており、その世界はこれから限りなく広がってゆくことでしょう。
ヒューマンデジタルコンサルタンツ社では、Matterport(マーターポート)撮影など、VRや3Dを活かしたWebプロモーション提案を致します。
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