アジャイル(agile)と言う言葉は「すばやい」「機敏な」という意味です。
IT分野において使われているアジャイル開発は、従来の開発手法と比較して期間が大幅に短縮されることから、アジャイル(すばやい)と名づけられました。
短い期間でテストを繰り返して、スピーディーにシステムを開発していくのが大きな特徴になります。
下記がアジャイルの始まりとなった、2001年のアジャイルソフトウェア開発宣言です。
私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、より良い開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
この宣言の重要なポイントは顧客満足度を最優先しており、開発途中に仕様変更の要求が生じても柔軟に対応することです。
そうして顧客の要望にマッチする、高品質なソフトウェア・システムを提供し続けることを目指しています。
最近では「アジャイル型経営」のように、一般的なビジネス用語としても使われるようになっています。
アジャイル型経営は、変化への素早い対応が求められる現代において、ますます注目度が高まっています。
「アジャイルマインド」とは、常に改善している状態・より良いものを目指している状態です。
経産省のDXレポートにおいて「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」と定義しており、DXとはデジタルを活用したイノベーションと言えます。
アジャイルの手法を導入するだけでなく、価値観と原則 を組織に取り入れ(組織文化にする)、自分たちのやり方でビジネス価値の向上につなげて行くことが重要です。
社会変革のサイクルは加速度的に短くなり、新型コロナ流行など非連続的変化が次から次へと押し寄せてきています。
これまでに何度も新しい技術が新しい社会を生みだしてきました。現代においてはそのサイクルがますます短くなってきています。
我々の社会は、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)と発展してきました。
現在、デジタル革新(デジタル・トランスフォーメーション)の急速な発展が進んだことで、第5段階の新たな社会への変革のときを迎えています。
わが国ではその新たな社会を、「Society 5.0」と 名づけ、実現に向けた取り組みを進めています。
IoT、ビッグデータ、AIをはじめとしたデータ利活用に関連した技術革新は、「第四次産業革命」とも呼ばれ、動力の獲得、革新、自動化に次ぐ新たな産業構造の変革の契機として、我が国経済へ大 きな影響を与えるものと考えられています。
これからは変化に強いアジャイル型の人材を育てることが、先の見えない時代を生き抜くためのポイントになってきます。
人材の育成は大きな課題ですが、1度や2度の失敗で立ち止まることなく、スキルアップしながら常に前進し続けることが大切です。
アジャイルマインドを持って、ビジネスや事業に新しい価値を創造しましょう。
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